41歳、家族持ち、ローンあり。世界一周したくなったらどうなる?

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地理教師17年目、そろそろ世界が恋しくなりました

私は、いま高校で地理を教えています。教師歴は17年になりました。

2026年4月より、一度自分の学びを捉えなおすために、1年間、世界1周の旅に出たいと思っています。

学生時代に、東南アジアを旅したことがきっかけで、海外旅行に目覚め、長期休みにはバックパックをしました。  自分の世界が広がっていくドキドキが楽しかったこともあり、高校生に地理を教えながら、自分ももっと旅をして、と夢を描きました。しかし、実際教員になって蓋を開けてみると、そこに待っていたのはブラック部活
蓋を開けてみてはじめてわかることもたくさんありますよね、人生。

最初に勤務した学校でバスケット部の顧問になったときは、盆も正月もないくらいに、体育館に張り付く日々。
気がついたら50日連続で勤務していたこともあり、心身ともに疲れ果て、診療内科を受診するほどに追い込まれていたこともありました。

若かりし頃の爆発力、どこ行った??

その後、現在の妻と結婚し、子どもも2人授かり、パパになり。

たまに海外旅行も行きましたが、学生時代のように羽目をはずすような爆発力もなく、友達からは、
「なんか最近落ち着いちゃったね」と言われるのも無理はありません。

インドで生水を飲んで、下痢をしながらも、こってりソース顔のしつこいインド人の家に連れて行ってもらい、
ヒンドゥー教では本当はお酒は飲んじゃだめなんだけど、こっそり飲もう
と、深夜に鶏小屋みたいなところに連れていかれて(なぜか私のおごり)、ろうそくの明かりを囲んでマンツーマン(+ニワトリ数匹)で、美味しくもまずくもないお酒をボロボロのコップで乾杯し、睡眠薬入っていたらいろいろお終いだな、と思いながらもやりすごした思い出が、なぜかふと頭をよぎりました。

あの頃の破天荒な日々に比べると今はどうだ、と分析をしてみる。

教員になって最初の9年間は、公立高校に勤めていまいたが、急に生徒の前に立つ立場になったことで、しっかりしないとという意識も強く働いていたのかもしれません。

教室だけじゃ世界は語れない

それでも、地理を教えるのは楽しかったし、参考書を読んだり、ネットで情報を集めたり、大学教授が開催する研修にも参加したり、電子黒板が出始めたときには、これこそ地理の授業で使うべき!と積極的に意気込んで模擬授業を開いたりもしていたこともありました。

でもね、地理のフィールドって本来、世界のすべての国や地域であって、教材は世界に広がっているわけで。    

それにも関わらず、教室の中だけで授業を完結させている日々の中、旅の機会から遠ざかって、世界を狭めてしまっていたことに気がついたんです。

教員になりたての頃、高校教員は採用枠が本当に少なくて、1人の採用枠にすべりこむために、何回も受験して、4年目にしてようやく合格を勝ち取ったときは、やっぱりうれしかったし、最強の地理教師になりたいと思っていたし、そのためには、自分にしかできないことをやろうと意気込んでいました。

夏休みには、毎年バックパックをして、フレッシュな情報と教材を集めて、撮影した写真を増やしていって、世界にひとつだけの教科書を作って授業をしてやるぞ、って思っていたし、生徒にも夢を語っていたこともありました。

若かりし頃の熱意を消化不良にさせてしまった今日この頃、まもなく私は今年42歳になろうとしていこのタイミングで、立ち上がろうとしているのです。

よし、1年間、旅に出よう。

学生のころは、当然貧乏旅だったし、東~東南~南アジアが中心だったけど、今回は世界1周。

テーマは、「本当だったのかを確かめてみる旅」

教科書を読んで、教えてきたことやインプットしてきたことを実際に体験したらどうなったかを、こちらに綴ってみたいと思っています。20代のころに比べれば、きっと知識は増えたはず。足りないのは本物の体験だけ。
でもその体験こそが、机上の地理を生きた地理へと変える鍵となり、これまでの人生をもう一度旅し直すような挑戦である気がしています。学んできたことが本当だったのかを確かめる旅にしてみたいです。

世界1周の期間は1年。

今は8月なので、早ければ、8か月後には出発することになります。

さて、果たして、私は無事に出発することはできるのだろうか

と、急に他人事のようになったのも理由があります。

「破産するけど行ってきな」って、マジで?

いま我が家では、妻が仕事を辞めて1馬力でやっているうえに、家のローンは残り27年。

1年間の旅の資金を300万円に設定して、1年後に帰って来た時に我が家の貯金を計算したら、破産することがわかりました。

それでも妻は言う。

なんとかなるでしょ!

ただでさえ頼りない言葉であるが、これほど根拠のない「なんとかなるでしょ」は一度も聞いたことがありません。

そんな自信も根拠もない世界1周なので、いま考えていることを書き出していくことで、準備期間にあてていこうとブログを始めた次第です。

8か月後の私がどうなっているのか。

本当に実現しちゃった、すごーいとなるか、やっぱ無理だったんかい!となるのか。楽しみにしておいてもらえると幸いです。

旅が始まる前から、すでにいろんな物語が動き出している気がします。。。

続きは、また次回に!

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この記事を書いた人

小学生の2児の父。学生時代に東南アジアを旅したことがきっかけで、高校で15年ほど地理を教えています。地理学が生活に役立つことを発信してみようとブログを始めました。世界を旅しながら素材を集めてオリジナルの教科書を作ってみたいと思いつつ今日に至っています。

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