🌍海外の人に「日本の気候ってどんな感じ?」と聞かれたら?
外国のお友だちに「ねぇ、日本の気候ってどんな気候?」って聞かれたら、あなたは何と答えますか?
「四季がある!」
「夏は暑くて、冬は寒い!」
…もちろん間違いじゃないけど、それだけだとちょっともったいない。
実は、どんな国・地域の気候でも、ある“3つのポイント”を押さえれば説明できちゃうんです。
それが 「気温」・「降水量」・「風」。
この3つは「気候の3要素」と呼ばれていて、地理の超・基本ルール。
今回はその1つ目、 「気温」 にフォーカスして、世界の気候の面白さを一緒にのぞいてみましょう!
☀️「赤道は暑い」は本当?でも、それだけじゃない!
「赤道の近くは暑い。北極・南極は寒い。」
…これ、誰でもイメージできますよね?
でも実は、世界最高気温を出した場所は赤道じゃありません!
その名は アメリカ・デスバレー。なんと…56.7℃🔥
日本も同じ。
一番暑いのは沖縄ではなく、埼玉県熊谷市と静岡県浜松市の41.1℃。
「え、赤道に近い=暑いんじゃないの?」と思いますよね。
そこで登場するのが… 「気温の3つの法則」 なんです!

✅法則①:風と海流で“暑さ寒さ”がひっくり返る!
同じ緯度でも、ある地域はポカポカ、別の地域はブルブル…。
この差を作るのが「風」と「海流」です。
たとえばヨーロッパ。
緯度の割に冬でもあったかいのは、北大西洋海流(暖流)と偏西風のおかげ。
暖かい海の上を通った風が、そのまま“ぬくもり”を内陸まで運んでくれるんです。
逆にユーラシア大陸の東側は…季節風の影響で夏と冬の寒暖差がドーンと大きくなる!
「風+海流コンビ」が世界の気温を動かしているんですね。
✅法則②:海から遠いと、気温のジェットコースター!
夏の海水浴を思い出してください。
砂浜はアッツアツなのに、海の中はひんやり。
これが「比熱」の違い。
・陸(岩)は熱しやすく冷めやすい。
・海(水)は熱しにくく冷めにくい。
だから、海から遠い内陸は…
「夏めっちゃ暑い!冬めっちゃ寒い!」。
逆に海に囲まれた場所は、気温がマイルド。
「じゃあ日本はどうなの?島国なのに四季がくっきりあるよね?」
その答えは“風”。
夏は南東から暖かいモンスーン(小笠原気団)。
冬は北西から冷たいモンスーン(シベリア気団)。
この風のスイッチが、日本の季節をハッキリと作っているんです。
✅法則③:高いところはとにかく寒い!
富士山のふもとと山頂、どっちが寒いかは一目瞭然。
「標高が100m上がると気温は約0.6℃下がる」。
これを 気温の逓減率 といいます。
1000m登れば約6℃低下、2000mで約12℃低下。
エベレスト級だと…ふもとより50℃も寒い計算に!❄️
🌡️法則を組み合わせると…世界が見えてくる!
北緯50度のロンドン(イギリス)とハバロフスク(ロシア)。
同じ緯度なのに冬の気温差はなんと約30℃!
答えは…
・北大西洋海流+偏西風でぬくぬくロンドン
・シベリアからの冷たい季節風でブルブルのハバロフスク
「気温=緯度」じゃない。
風、海流、距離、標高…それらの“組み合わせ”こそが気候を作っているんです。
🎉まとめ
「赤道は暑い!」
確かに、それは正しい。
でも、気温を決めているのは3つの法則の合わせ技。
この視点を持つと…
✅ ヨーロッパが冬でも暖かい理由
✅ 日本に四季がある理由
✅ 世界の“暑さ・寒さ”のナゾ
全部がスッキリ見えてきます。
次回は「降水量編」。
「なんで雨がたくさん降る場所と、全然降らない場所があるのか?」
そのヒミツに迫ります!!🌧️
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