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「人は話し方が9割」(著者:永松茂久)を読んでみた!

売れている本ランキング第1位。令和の5年間で日本で最も売れた本を紹介させていただきます。

会話がうまくなるためには「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」ことが大切です。会話を磨くことで苦手な人がいなくなり、人もチャンスもお金も集まってきます。

また、話し方のスキルは誰でも身につけることが可能な、ほんのわずかな違いを実践していることがわかってきました。

「話し方」というと、噺家やお笑い芸人のような流れるようなオチのある話、あるいは大勢の前で堂々とプレゼンテーションを行う技術などを想像する人もいるかもしれません。しかし、私たちが日々多くの時間を過ごしているのは、職場、家族、友人、配偶者、恋人といった身近な人たちとの時間です。本著ではこれらのコミュニケーションを円滑にすることにスポットライトをあてて説明してくれています。

また、後ほど明らかになりますが、話し方のスキルをあげるために一番大切なことはなんでしょう。それは「人の話を聞くこと」です。何か想像していたのとは違う、と感じた方は、この後ポイントをまとめていきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。

目次

コミュニケーションの3つの真実

①「人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である」

→あなたが「相手」を中心に会話を展開していくと喜ばれる。

②「誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」

→あなたが「相手」のことを認めて共感してあげられれば喜ばれる。

③「人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」

→よって、あなたは「相手」からもっと話をしたいと思われる。

話し方を磨く、ということは、コミュニケーションにおける人間の感情の本質を理解し、相手の立場になって接することだったのです。

会話の基本スタンス「全肯定する」

人は、自分を肯定してくれる人を肯定するようにできています。

「話している相手を決して否定しない、そしてあなた自身も否定させない」空間を作る作ることに意識を向けましょう。

そもそも話をすることに苦手意識を持っている人は、過去の経験で自己肯定感を失っている場合が多いようです。

「あなたの話は何を言っているかわからない」と言われて自信をなくした。とか。

「声が小さい」と言われて、どうしていいかわかなくなった。とか。

否定のない空間が作られ、心理的な安全が約束されたならば、誰でも話せるようになるのです。

コミュニケーションは、学校の○×テストではありません。

正解を出すのではなく、多くの意見を集めることで、場の空気は前向きになり、人前で話すのが楽になっていきます。そのためにも、全力で相手の発言を肯定する、ことを心がけましょう。

著者が失敗から学んだこと

かくいう著者も、かつてコミュニケーションで痛い経験をされたことがあるそうです。

もともと人の話をしっかり聞くという意識がなかった著者。

自分の言いたいことしか言わないタイプで、誰かが話している時はいつ終わるかな、と常々思っていたといいます。口論も歓迎、相手を論破してなんぼのスタイルで、たとえ議論で負けそうになったとしても、意見を力づくで押し通そうとしていたと振り返ります。

しかしその後、自らの言動を反省。メンターとの出会いをきっかけに、まず聞くこと、言葉を選んで話そう、と決意したことを明かしてくれています。

スティーブ・ジョブズ流の口説き方

「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラを10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係がない。その女性が何を望んでいるのかを見極めることが重要なんだ」

人間の欲求に対する飽くなき興味がアップルの礎になっている。

相手を観察し、相手が本当に求めているものは何かを探しましょう。答えは相手の中にあることを忘れてはいけません。

相手に気持ちよく話をしてもらう「拡張話法」

①感嘆→②反復→③共感→④賞賛→⑤質問

相手が気持ちよく会話をしてもらえる、聞き手側の基本姿勢となります。

①感嘆…自分が思っている×10倍以上のリアクションでいきましょう

「へー🎵」「ほー!」「えー!?」「うぁー!!」「わー♡」

②反復…相手の話を繰り返しましょう

「最近ジョギング始めたんだ」→「ほー、ジョギングかあ。いいね。」

「私カレーが好きなんです」→「おー、カレーいいですねえ」

③共感…相手の話に理解を示す

「わかります」「それは大変でしたね」

④賞賛…相手をほめる

「すてき」「すごい」「さすがです」

⑤質問…この後も相手の話が中心に進むように、さらにパスを出す

「それでそれで?」「今は大丈夫?」「そこからどうなった?」

参考までに著者のストックです。

「そうだよね、わかるよ」「大変だったね」「そうなんだ、よくがんばったね」

「よかったね、わたしも嬉しい」「へー、すごい」「うん、なるほどなるほど」

「へー、それでどうなったの」「さあ、面白くなってきたね」「とても勉強になりました」

「ありがとう、本当にうれしい」「大丈夫、必ず上手くいくよ」「私はあなたの味方だからね」

「一緒に考えよう」

これらの言葉を、トイレ、天井、スマホに貼り付けておいてください。

人をほめるときのマジックワード

「やっぱり…」

「やっぱり」を一言添えるだけで、「普段からずーっと思っていたよ」ということが伝わりやすい。

やっぱりやると思ってた」「やっぱりあなたの作るご飯おいしい」

「ぼそっと独り言でつぶやく」

面と向かってほめるのは照れくさいし、相手も恥ずかしいもの。

そのときに独り言スタイルで感情を伝える方法があります。

(奥さんの前で)「やっぱり○○の料理は最高だなぁー」

(上司の前で)「やっぱり部長はすごいや…」

相手の名前から話を始めていく

初対面などで、相手の名前を知ったら、その瞬間からすぐに名前で呼び始めましょう。

相手「はじめまして。○○株式会社の佐藤です」

あなた「はじめまして。私は田中です。佐藤さん、こちらの商品はよく使わせてもらっています」

その後も、相手の名前を起点に会話を繋いでいきます。こうすることで初対面の相手とも一気に心理的距離が縮めることができます。また、2回目に会った時にも第一声は相手の名前を呼びます。

悩み相談についての基本ルール

悩み相談する人は「とにかく話を聞いてほしい」「共感してほしい」「自分のことをわかってほしい」と考えています。解決策を求めて相談している人はほとんどいない、という事実を思っている以上に理解していない人が多いです。また、相談事は多くの場合はネガティブな要素が多い。そのため悩んでいる人の対してポジティブ論を提案するのはやめましょう。

悩んでいる人はあなたが側にいてくれるだけでいいのです。

一番うれしい声がけは、、、「一緒に考えよう!」

話を聞いてあげて共感する。そして一緒に考えてあげましょう。

しばらくして相手の心が落ち着くと、自然とポジティブな方向に話が進み始めます。谷を下り終えて、再び山を登り始めるタイミングで相手の背中を押してあげることがあなたができる最高の悩み相談になります。

感謝の言葉を習慣にする

日本人が一番好きな言葉があります。それは感謝の言葉です。

「ありがとう」「おかげさま」「感謝しています」

日々の生活で、自分が放った言葉を一番聞いているのも自分自身。そのため、いい言葉を口癖にすることは自分のためにもなります。習慣にしましょう。

おわりに

話し方が100%うまくなる究極のスキルがあります。

それは、誰かと話をするときに「相手の方が幸せでありますように」と祈るように会話をすることです。相手のことを大切に思いながら話しをしていくと自然と言葉が出てきます。すると相手が元気になり、ますますあなたは必要とされる存在になっていきます。

「日ごろ発する言葉がロケットで、心が発射台だとするならば、ロケット一発一発の性能を磨くより、発射台をよりよい方向に向ける方が重要です。」

つまり話し方は心の姿勢です。心を磨くことで話し方のスキルはあがっていく。

話し方を磨いていくと、人間関係が大きく変わります。心の姿勢が似ている人が集まってくるので大好きな人と楽しく過ごせるようになる。

人は話し方を変えることで人生が9割変わります。

相手も自分も気持ちよく過ごせる会話を通して、人生のあり方をもういちど考えてみませんか。

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この記事を書いた人

小学生の2児の父。学生時代に東南アジアを旅したことがきっかけで、高校で15年ほど地理を教えています。地理学が生活に役立つことを発信してみようとブログを始めました。世界を旅しながら素材を集めてオリジナルの教科書を作ってみたいと思いつつ今日に至っています。

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