セブ島で歴史を教えたら…”返ってきたのは『スイカゲームやりたい』だった話

2024年の冬。
家族4人でフィリピン・セブ島に行ってきました!

実はこれ、我が家にとって初めての「全員そろっての海外旅行」
小学生になった子どもたちを連れて、親としてはちょっと期待していました。

「海外を体験して、なにかを感じてくれたらいいな…」
「日本の良さとか、世界の広さに気づいてくれたら…」

…が、そんな親の想いが、ことごとく空回りすることに。

目次

歴史よりアイス、ラプラプよりスイカゲーム

初日。
ホテルの近くにある「ラプラプ像」まで、ちょっとしたお散歩。

南国の舗装されてないガタガタ道に、
「うわ〜アジア来た〜!」とテンションMAXな私と妻。

が、その後ろを歩く子どもたち、
10歩くらい遅れて、無言でチンタラついてくる…。

息子

「あつーい…」「のどかわいた…」「ホテルもどりたい…」

こっちは
「このラプラプってね、マゼランを倒したすごい人なんだよ!」
「歴史の授業で出てくるんだよ!」と熱弁ふるってるのに…

「ふーん…」
「スイカゲームやりた〜い」

…無念。

暑いのはわかるんだけどね…
ラプラプの銅像

フィリピンのセブンイレブンでの出来事

その道中、現地のセブンイレブンでアイスを買ったときのこと。

入り口でドアの開け閉めをしている少年がいました。
うちの子と同じくらいの年の子。

「ねえ、あの子なにしてるの?」

「うーん、きっとお金をもらうために、自分のできることをしてるんだと思うよ」
「日本ではあまり見ない光景だけど、海外ではこういうこともあるんだよ」

そんな会話をしながら、再びラプラプ像へ。

子どもたちにも何か感じてほしいと思ったけど、現実は「スイカゲーム」だったわけで(笑)

あまりに不機嫌そうなので、観念してホテルへ戻る。

で、プールに入れたら…

もうね、水を得た魚ってこのこと。
ニコニコで、はしゃぎまくり!

…セブ島で歴史とか文化とか求めるてた親の思いは、プールの前に完全敗北となりました。

次の日はちょっとディープな体験を

翌朝、私はひとりでホテル周辺をお散歩。
すると、ちょっと古びた住居が密集しているエリアの中心に、教会を発見。

そこにいた現地のお兄さんが声をかけてきて、
「よかったら自分の家、見てみる?」と。

まさかの展開!!

せっかくなので子どもたちも連れて行くことに。

現地の家を見て感じたこと

案内されたエリアは、台風の被害が残る場所。

狭い通路、野良犬のフン、悪臭…。
ちょっと怖い雰囲気に、子どもたちも緊張気味。

中学生くらいの女の子がタライで洗濯していたり、ポスターが1枚だけ貼ってあるだけの部屋で4人暮らしだったり、テレビも壊れていたり…。

でも、そこにいた家族はみんな笑顔で迎えてくれました。

子どもたちの感想は…

「どうだった?現地の家、見て」

息子

「…ちょっとこわかった」

たしかにそうかも。
でも、いつか思い出したときに、
「あのとき、現地の人が優しかったな」とか、
「父ちゃん、なんであんなとこ連れてったんだろ」とか、少しでも残ってたらいいなって思う。

地元の人の生活を見せてもらった。子どもがたくさん。

大人は「異文化体験!」とか「感性を育てたい!」なんて思うけど、
子どもにとっては「プール楽しかった!」が全てだったりするんですよね。

結局のところ、「一緒に過ごせた1週間」こそが宝物

中学生になったら忙しくて、もう一緒に行けないかもしれない。
だったら、とことん泳がせて、笑わせて、楽しんでもらおう。

目の前には青い海。難しいことを考えるのはやめよう。

そして、次はプーケットへ…

そんな反省(?)を踏まえて、
2024年の夏、今度はタイ・プーケットに行ってきました!

…が、これがまた超絶ハードモードな旅になったのです。

まとめ:海外旅行をする親としての心構え

「親の理想」と「子どもの現実」。
それを痛感したセブ島旅行でした。

でも、だからこそ見えたものもあった気がします。

次回は、プーケット編~地獄の7日間の幕開け~をお楽しみに!

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この記事を書いた人

小学生の2児の父。学生時代に東南アジアを旅したことがきっかけで、高校で15年ほど地理を教えています。地理学が生活に役立つことを発信してみようとブログを始めました。世界を旅しながら素材を集めてオリジナルの教科書を作ってみたいと思いつつ今日に至っています。

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