🌏1か国目:フィリピン編 〜英語と棚田、学びのはじまり

目次

✅ 世界一周の最初の国はフィリピンに決定

来年4月から1年間、私は「教科書を体験する365日」というテーマで世界一周の旅に出ます。
この旅では、地理教師として授業で扱ってきた内容を、自分の目と体でリアルに体験することを目指しています。

その最初の訪問国が、ここフィリピンです。
この国では大きく2つの体験を計画しています。

  • セブ島での 語学留学(英語力の強化と教育現場の観察)
  • ルソン島北部、コルディリェーラの棚田での農業地形フィールドワーク

授業の中でもたびたび登場するこの国を、まずは「出発前の予習」として、どんな学びを期待しているかをまとめてみたいと思います。

📚 フィリピンの基本情報(予習データ)

項目内容
首都マニラ
人口約1億1,600万人(2025年)
公用語英語・フィリピノ語
通貨フィリピン・ペソ(PHP)
時差日本より−1時間
気候熱帯モンスーン気候(Am)

東南アジアの島国フィリピンは、多言語・多民族国家でありながら、英語の通用度が非常に高いことで知られています。アメリカ統治時代の影響もあり、英語は事実上の“第1言語”として社会の隅々まで使われている印象です。

また、国土の80%以上が山地や丘陵で構成されており、特に北部の山岳地帯には、先住民族による棚田文化が色濃く残っています。

✏️ 体験①:セブ島でスパルタ語学留学!

まず1つ目の体験は、セブ島での語学留学です。

フィリピンは、アジア圏で最も人気のある英語留学先の一つ。
今回はその中でも、1日10時間以上英語漬けになるスパルタ式学校に通う予定です。

語学力の向上はもちろんですが、私が注目したいのは、

  • なぜフィリピンでここまで英語が普及しているのか?
  • 現地の英語教育のカリキュラムや指導法
  • 学生たちの学習動機や将来像

といった、英語教育と社会との関係性です。

また、授業中は現地の先生たちと教育談義をしてみたいとも思っています。
日本の英語教育との違いや、教育現場のリアルな声を直接聞ける貴重な機会になりそうです。

🌾 体験②:コルディリェーラの棚田で農業地形を学ぶ!

次に訪れたいのが、世界遺産にも登録されている「コルディリェーラの棚田群」
ルソン島北部の山岳地帯に広がるこの棚田は、先住民イフガオ族が2000年以上にわたって受け継いできた伝統的農法によって築かれたものです。

私がここで観察したいのは、

  • 棚田の構造と水利の工夫
  • 斜面と共生する住居や生活様式
  • 熱帯モンスーン気候との調和

といった、まさに地理の教科書に載っている「農業地形の代表例」です。

実際に歩いて、見て、触れて、写真を撮って――
教室で使えるリアルな教材としても記録していきたいと考えています。

🧑‍🏫 地理教師としての視点とねらい

フィリピンでのこの2つの体験には、共通する目的があります。
それは、「教室の中では伝えきれない“現地の温度”を持ち帰る」こと。

  • 英語が通じるってどういうこと?
  • 棚田って、教科書の写真だけでは分からない仕組みがある?
  • 暑さ・湿度・におい・音――現地に行かないとわからない「体験としての地理」

私はこの旅を通して、こうした五感で学ぶ地理を、自分の授業に還元したいと考えています。

🎒 出前授業の構想(もし学校訪問できたら)

今回の旅では、現地の小中学校を訪問し、日本文化紹介の出前授業を行う計画もあります。

  • けん玉体験
  • 折り紙チャレンジ
  • 「日本の四季・食文化」を英語で紹介するスライド授業

など、日本とフィリピンの“文化のかけ橋”となる交流を生み出したいと思っています。
セブ島の語学学校と提携して、実現できる可能性もあり、現在準備を進めています。

📝 おわりに|“行く前”のわくわくを忘れずに

フィリピンは、旅の最初の国であり、これからの1年の始まりでもあります。
英語を学び、自分の殻を破り、フィールドに飛び出していく――。
そんな新しい挑戦の一歩として、今からわくわくが止まりません。
✈️ これから始まる世界一周、あなたも一緒に“教科書のその先”を体験しませんか?

次回は、バングラデシュ編🛶
メガシティ・ダッカで何を見たいのか、またじっくり予習していきたいと思います。

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この記事を書いた人

小学生の2児の父。学生時代に東南アジアを旅したことがきっかけで、高校で15年ほど地理を教えています。地理学が生活に役立つことを発信してみようとブログを始めました。世界を旅しながら素材を集めてオリジナルの教科書を作ってみたいと思いつつ今日に至っています。

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