家族でタイ・プーケット旅行へ
2024年の夏、私たち家族はタイ・プーケットへ1週間の旅行に出かけました。
かつて大学生だった私が初めて海外に行った特別な国・タイを、ついに家族と一緒に訪れる──そんな「思い入れいっぱいの旅」になるはずだったんです。
ところが始まったのは、「地獄の7日間」でした。
波乱の幕開け
プーケットは、美しいビーチやサンゴ礁の島が魅力の楽園。
さっそくコーラル島への日帰りフェリーツアーに出発したものの……行きの船で娘が船酔い。
続いて島内移動のバスで息子が車酔い。
帰りのフェリーでは妻がダウン。
そう、我が家の3人が、乗り物にめっぽう弱いことがここで判明しました。
その後の予定は総崩れ。ピピ島ツアーも断念することに…


泳ぐしかない!海、海、ひたすら海
「今日はママはダウンしてるから、パパと3人で海ね」
「今日もママ寝てるから、また海ね」
「ママ、やっぱり船無理って言ってるから、今日も海ね」
……そんな日々が続きました。
起きてる時間のほとんどを、常夏の海で過ごすという、まさかの“海水浴強化合宿”状態。
子どもたちは大喜び、私は軽く日焼け地獄。妻はホテルで静養中。
ママの残された希望「ショッピング」と、それに全力で抗う子どもたち
そんな中、旅行終盤。ようやく妻が復活し、こう言いました。
「象に乗れなかったのが悲しかったから、せめて買い物したい!」
ということで、バングラ通り近くの大型ショッピングモール「ジャンセイロン」へ出発。
しかし、ここで子どもたちが猛烈な抵抗を見せます。
- つまらなそうな表情
- 「お腹いたい」と訴える娘(得意の戦法)
- 無言で10歩後ろを歩く作戦
──結果、妻をショッピングモールに置いて、またもや子どもと海へGO!
(何度目だよ…)

海への道すがら、父の道徳がさく裂
そんな状況に、さすがに私もちょっとモヤっとして、説教タイムに突入。

「ママは君たちが楽しめるようにずっとがんばってくれてたよね」



「ママ、自分が酔ってるのにみんなの写真撮ってくれたこと、覚えてる?」



「今日はママの番だって決めたのに、君たちはまた海に行きたがってるよね」



子ども:「うん…」
(……って言いつつ、心の中では「そりゃ泳ぎたいよねっ!タイだもんね。」と思っている父)
そして旅は終わらない。帰国後、胃腸炎ラッシュ!
無事(?)日本に帰国した2日後──
息子が下痢&嘔吐、娘も下痢&発熱。



「これは……何かにあたったか!?」
どうやら、氷入りのマンゴーシェイクか、屋台のマンゴークレープが原因かも?
結局、息子は脱水症状で4日間入院。
そして看病していた私は、最後に下痢&嘔吐をもらい受けて、寝込みました。1週間。
不思議なことに、現地でいちばんダメージを受けていたはずの妻だけは無事。
乗り物酔いには倒れ、ウイルスには勝つという、謎の耐性を見せてくれました。




それでも、やっぱり、また行きたい。
今回のプーケット旅行。
乗り物酔いに始まり、下痢嘔吐に終わるという、まさに“雨季のスコール”のような波乱でした。
子どもたちには、もっとタイを好きになってほしかったし、毎年行けたらいいな…と本気で思っていました。
それが今では、「もういいかも」という気持ちにも正直なってます。
でも。
やっぱり、また行きたい。
それは、タイが「マイペンライ(なんとかなるさ)」の精神で、どんな時も受け入れてくれる、懐の深い国だから。
楽しいもつらいも、全部ひっくるめて、家族でまた笑って話せる日が来ると思えるから。
だからこそ──
タイよ、待っててね。必ずまた行くから!!
コメント